DIARY:夕焼け少年漂流記

 

2013.01.21

第4号 美楽実演会

 古庄幸一さんの実演会を開催した。
 昨年の夏から、半ば瞑想的にあたためていた企画で、今年に入ってやっと実現できた。
 
 あらゆる情報が中途半端に大量に、都合不都合関わらず、人間の尊厳から国家の威信まで全く無神経に浮遊している社会。その中にあって、生の話を、生の人から聴ける機会が少なくなった。
 
 古庄さんは、月刊「美楽」の執筆者でもあり、彼の海上自衛隊というキャリアを通しての人間のあり方や、ものを見る視点は、私にとっては教科書であり、時に聖書でもある。
 この日、古庄さんの話を聞いて、体が火照るのを感じながら、東京湾の上の黒い大きな島のような船を見ていた。








2013.01.15

第3号 東京で大雪

 東京の大雪は、予想通りになってきた。
 というのも、地球の温暖化現象により、雲の流れが変わり、その雲に含まれた水分の量が変わり、さらにはエルニーニョなどの海水温度に伴う異常気象が日常茶飯事なのである。
 朝の天気予報を見ていても、私の田舎の鹿児島の方が東京よりも温度が10度も低いことが頻繁にあるし、北海道の千歳空港は29年ぶりにマイナス27度を記録し、飛行機も凍結した。
 台風のときも、大雨のときも、日照りの深夜も街に出かける。
 さすがにこの夜はスリップを避けたせいか、タクシーの数も少なく、繁華街の代表格でもある新橋にも人影がまばらである。

 やがて東京の降雪量も記録的な事態を招くことは必至で、さすがのアベノミクスも?雪にはかなわない。
 





2013.01.10

第2号 2013年海上自衛隊

 2013年、海上自衛隊のリクルーティング広告を手がけている。
 ふと、考えてみると、日本を守るための組織だということは、誰もが何となく認識しているものの、それでは日本の何を守るのかと、即答できる人は少ないように思う。
 人の命を守るのは当たり前なのだが、そのために国土を守るのも何となく理解はできる。その上で、経済を守り、文化を守り、文明を守り、歴史を守る。これらは一体、どのような優先順位で、守るべきなのであろうか。

 すべての経済を下部構造として基本概念を置くならば、経済活動なきところに政治、文化は保守できないということに一旦は落ち着いた学説も以前はあった。しかしながら、今世紀に入り、特にIT関連を牽引している経済人のルーツが、国土のないユダヤ人系が大半なのを考えても、やはり守るべきなのは、まさに”日本人間”そのものではないかと妄想したりもする。

 1月20日発行の2月号の美楽で4ページもこの広告を連載するにあたり、仮にでも美楽が自衛隊のリクルーティングを手伝う意味を考えておこうと思う。

 久しぶりに深夜の書店で、本を数冊買い込んだ。







2013.01.07

第1号 年の初めの食欲

 年の初めの食欲を満たしてくれる3軒の店がある。

 いずれも銀座と新橋の裏通りにある。
 社会人になって、すぐに覚えた牛めしのなんどき屋。
 昨年の暮れに発見した銀座三越裏の紫龍。
 お歳暮で人にばかりに食べていただくうちに、ついつい悔しくなって、自分で食べにいく魚久の食堂。(これは紫龍の隣にある)