DIARY:夕焼け少年漂流記

 

2016.05.25

月刊「美楽」2016年6月号 発刊しました

草間彌生(芸術家)長野県生まれ

 長野県松本市生まれの彼女は、幼少の頃から幻聴と幻視に悩まされていたらしい。そのある種の恐怖感や違和感から逃れるために、水玉をモチーフにすることで魔除けのようにその疾病から解放されていたようだ。
 もともと圧倒的な発想力と色感と常識から距離を置いた独創性が備わっていたに違いないが、個性のない国になってしまった日本においては、その存在感と必要度が増すばかりである。

 日本ばかりか地球においても、最もクリエイティブな人物なのである。





2016.05.13

食べる人 英語版:中国語版

 食べる人の外国人観光客用の別冊を企画、制作した。
 やがては、3000万人、4000万人と来日されるであろう外国人の旅行者は、私にとっては迷惑な存在なのだ。何も日本へ観光に来るのなら、どやどやとルールもしらないで日本語も勉強しないで偉そうに道の真ん中を歩いてほしくないと思っている。

 基本的には歴史や伝統がそれぞれの国にあるから、それほどの民度の差は感じられないが、やはり厚かましさは日本にとって相当な迷惑なものだ。それを注意しない日本の政府や日本人も弱々しいのであるが、インバウンドとか言って、彼らの財布に頼るこの情けなさはたまたないものだ。悲しい気分になる。

 彼らは教育しなければならない。しかも彼らの大半はラーメン屋に入る。ばんからの草野社長とラーメンを食べながら、日本を勉強してもらおう、ということになった。




2016.05.05

隈研吾の東大カフェ

 先日、友人のFさんの誕生日で、隈研吾さんに久しぶりにご挨拶をしたが、その数日後に東京オリンピック2020、新国立競技場の設計と建築を任されることになった。
 とにかく、隈先生ほど飄々と頭脳を使い、淡々とセンスを披露し、無意識のように自らの美楽を図面に盛り込む人もいない。
 
 僕にとっては、木の葉を形付ける風のようなデザイナーなのである。