DIARY:夕焼け少年漂流記

 

2013.01.10

第2号 2013年海上自衛隊

 2013年、海上自衛隊のリクルーティング広告を手がけている。
 ふと、考えてみると、日本を守るための組織だということは、誰もが何となく認識しているものの、それでは日本の何を守るのかと、即答できる人は少ないように思う。
 人の命を守るのは当たり前なのだが、そのために国土を守るのも何となく理解はできる。その上で、経済を守り、文化を守り、文明を守り、歴史を守る。これらは一体、どのような優先順位で、守るべきなのであろうか。

 すべての経済を下部構造として基本概念を置くならば、経済活動なきところに政治、文化は保守できないということに一旦は落ち着いた学説も以前はあった。しかしながら、今世紀に入り、特にIT関連を牽引している経済人のルーツが、国土のないユダヤ人系が大半なのを考えても、やはり守るべきなのは、まさに”日本人間”そのものではないかと妄想したりもする。

 1月20日発行の2月号の美楽で4ページもこの広告を連載するにあたり、仮にでも美楽が自衛隊のリクルーティングを手伝う意味を考えておこうと思う。

 久しぶりに深夜の書店で、本を数冊買い込んだ。