DIARY:夕焼け少年漂流記

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2014.06.11

これはラーメン?  そう、お菓子

「これはラーメン?・・・ではないですよ」
 と、ゴルフダイジェストの遠藤さんがお土産を届けに来てくれた。

 どんぶりスープに浮かぶ麺だけを見ていると、まさに、イミテーションの芸術作品ともいえる。これがもし蝋を溶かして作られたものなら、ただのショーケースの中にあるサンプルである。

 恐る恐るスプーンで、スープをすくってみると舌の上にのせてみた。
 
 甘い!
 





2014.05.22

ポール・マッカートニーの国立競技場

 国立競技場の周辺は、ひっそりと静まり返っていた。

 昨年の秋に続いて、言ってしまえば立て続けに来日することが決まっただけに、「またくるのか」と思った人が相当数いるに違いないし、どこか胸騒ぎを覚えた人もいたのではあるまいか。
 
 案の定、関係者の話では、日本公演の前のブラジル公演でポールは体に変調をきたし、高齢であるだけに無理がきかず、国立競技場での野外ライブは中止となった。公演中止の広報が遅れたため、会場の周辺は何千人もの人で溢れかえり、楽しみにしていたお祭りが突然の雨で中止になったような煮え切らない虚しさが立ちこめている。

 国立競技場が、東京オリンピックの関係で建て直しが決まり、取り壊しが始まろうとしている。
 ポール・マッカートニーの公演中止の理由は不明確の中で、ファンの悲しみを誘っているのであるが、一方で莫大な税金を使う新国立競技場の建設費用は、明確にして欲しいものだ。




2014.05.20

月刊「美楽」201-6月号

「アルベルト・ザッケローニ監督」

 ワールドカップが国と国の威信をかけて戦う大会といっても南米や欧州とは異なり、まだまだピンとこないのが日本人である。
 国技と言われる相撲ですら、十年間モンゴルをはじめとした外国人横綱にその座を奪われても、大した悔しさもなければ、柔道や和弓と行った我が国伝統のスポーツが今ひとつ盛り上がらなくても、問題意識すらない。スポーツに国境はないといってしまえばそれまでだが、要はテレビがオンエアする競技しか支持されないのだ。

 なでしこジャパンがワールドカップを制したのも今や過去の話。今回のワールドカップも、弱々しいアベノミクスが一瞬のカンフル剤になったとしても、根本的なパワーの源にはならない気がする。





2014.04.24

美楽せんべいを試作した

 日本には、一年間をほぼ5日ごとに分ける72候という季節がある。春夏秋冬に分けて、四季と言われているが、短い中にもそれぞれに美しい72の季節がある。それでは細かすぎるということもなかろうが、かたや一年を24候の季節として24節季と表現するパターンもある。

 会社に来て頂くお客様にいつもはどらやきをお渡ししている。そこそこ日持ちもするし、和菓子なので体にも良い。

 4月の第5週は、「牡丹華咲く」節句である。
 本来、この時期のお土産は、わらび餅か、花見団子でなければならない。が、しかし、毎週お土産を買ってもいられないので、この美楽せんべいは、猛暑が始まる7月から秋にかけてお持ち帰って頂こうと思っている。
 浜離宮の蓮の花が満開になる池のほとりで、“さくっ”と召し上がっていただくのが良いかもしれない。





2014.04.20

月刊「美楽」2014-5月号

「ワールドカップが始まる」

 世界32カ国が参加する2014年 FIFAワールドカップ(第20回)の開幕が近づいている。
 期待される日本代表選別された選手のうち十数人が海外のクラブチームに所属するという顔ぶれになるだろう。
 ゴルフでも、野球でもテニスでも、海外に出れば出るほどそのスポーツの本質に触れ、そして本物の選手と戦うことで日本での評価軸とは異なり、選手たちは自分の実力を再認識することになる。そこで、もっとも大切なのは、細かい技術や立ち振る舞いではなく、子供の頃から気づき上げられた国際的選手との精神力の差なのである。





2014.04.18

新人女子プロゴルファーの倉田珠里亜さん

 倉田珠里亜さんは、果たして強いのだろうか?
 
 ゴルフ・トーナメントプロデューサーの戸張捷さんから彼女を紹介してもらったとき、その疑問はほどなく解消した。
 日本でゴルフをプレーする女性の数は、約40万人程度と言われているが、その中でいわゆる女子プロとして、ゴルフを職業とする女性は約1000人。メディアに登場し、話題にのる女子プロは、戦後70年を数えたとしても、おそらく30人から40人に満たない。全米女子オープンを制した樋口久子さんや、世界の賞金王に輝いた岡本綾子さんをはじめ、一流のプロには最小公約数的な必要条件がある。それは、ゴルフ以外見えなくなるという集中力というよりは、必要のないありとあらゆるものを排除する能力と、人生に対するある意味でのふてぶてしさが大切なのだ。
 今、話題に上っている宮里選手や横峯選手・・・が“女子プロの伝説”というトロフィーに名前を刻むかどうかは、別として、記憶に残る選手になるには、まだまだ努力が足りないような気がする。

 男子プロも女子プロもトーナメントの賞金で生活していけるのは、ごく僅か20名程度であろう。試合にでると、宿泊費も交通費もキャディへの手当も、さらには、トーナメントへの参加料金、無論、道具費など、年間経費が2000万円程度かかるため、プロにはどうしてもスポンサーが必要なのである。もちろんスポンサーはお金を出して口を出さないのが好ましい。さらには、その選手の成長を長い間見守る器量も必要である。
 カーコンの林さんは、倉田珠里亜選手にとってもっとも相応しいスポンサーではないかと思う。近い将来、カーコンの店頭で、倉田珠里亜選手の「祝・初優勝」というのぼりが、はためく日がくることを願っている。





2014.04.07

日刊ゲンダイの裏の桜

 この時期になると、東京のあちらこちらというよりも、ほぼどこの空き地にも桜の花が咲く。
 桜の花びらが開花するのは、その年の元旦の温度から累積し、ある一定の温度を越えると自動的に且つ機械的に開花すると唱えている学者がいる。その科学的根拠は別にして、人もまるで桜の花びらのように、一斉にその成果を競い合う事で傷つけあっている傾向がこのところ甚だしく目立つ。
 
 花見によく集うのは、ソメイヨシノである。しかしこの桜には少し問題点がある。山桜は、ほぼ3日から7日で一斉に開花し、一斉に花をつけ、顔を見合わせたようにほぼ同時に落下する。ここまでは良いのだが・・・これを人間の命に例え、さらには誤った武士道と交じり、まるで美しく散るのが生き様のように唱える政治家や、軍人や、宗教家がいる。
 私はその意味で、ソメイヨシノはあまり好きではない。山桜のように、しぶとく、散漫に、時にはしおらしく、浪々と好き勝手に咲くのが本来の命のあり方ではないかと思う。
 人は、群がることで影響しあい、失う物の方が意外と多いのではなかろうか。






2014.03.20

月刊「美楽」2014年4月号

「松山英樹」(愛媛県)
 
 スポーツの世界では、ある一定の周期でスター選手が誕生する。ゴルフにおいては、尾崎将司に憧れて、丸山茂樹が誕生し、丸山茂樹に憧れて池田勇太が誕生し、タイガー・ウッズに憧れて、石川遼が誕生した。
 この周期はどうも12年から15年の周期で、10歳前後の少年が24、5歳のスターを目標にして日々練習に、励むからであろう。
 
 松山英樹に期待するのは、彼に憧れる何万人もの強いゴルファーの誕生である。





2014.03.19

増上寺に続くあるお店の軒先で

 増上寺に続くあるお店の軒先で、閉店セールをやっていた。リーマンショック以来、売上の低迷に喘いでいる商店の数は、数十万とも言われるが、一方で、好立地好条件の場所で空き室となった店舗を数週間から場合によっては、2、3日の短期契約で貸し出される物件も増えている。

 JR浜松町駅は一日の乗降客数が17万人ともいわれ、ここから増上寺に続く参道は、昼夜を問わず人が途絶えることはない。一時客足が途絶えたものの、台湾や韓国、さらにはマレーシアを中心とした東南アジアからとみられる観光客が続々とこの道を通っている。
 軒先に趣味の悪いライオンのリュックサックを売っているのは、ひょっとすると『ライオンキング』を観に行った外国人観光客を当て込んでいるのだろうか。この2、3年で20種類くらいの店舗が入れ替わった中で、この雑貨屋さんの圧倒的な魅力は、いわゆる短冊ポスターを有効的に張っているところである。その数ざっと30枚。短冊ポスターには、ただ一言「ありがとうございました」と書いてある。
 おそらく外国人観光客が知っている言葉は、この「ありがとう」ではないだろうか。以前、NYに冬物のバーゲンを目当てに出掛けたときに、54番街のやはり雑貨店で「thank you」というポスターをショッピングウインドゥ上に張ってある雑貨店があった。僕はそこで、奮発して1960年代の古い腕時計を購入したのであるが、考えてみれば、商売の基本は既に顧客と商取引が成立したあとのイメージで物を売ることなのではなかろうか。
 とすれば、軒先にあるこのいかがわしいライオンのリュックサックも、今日中になくなる気がする。




2014.02.21

月刊『Peaching』2014年3月号

 2014年3月号の『Peaching』の表紙は、Peachの冒険心と革新性と、何より乗って頂くお客様の安堵感を表現できるように、こんな感じ。
 本来、企業の広報誌はなるべく手前味噌にならないように一般誌の顔を装うのが普通である。しかし、井上社長と話をしていると、とにかくすべてをオープンにし、元気なスタッフをどんどん表に送り出したいという広報マインドがある。

 因に『Peaching』は、やや女性よりの編集方針をとっており、来月、発行する『Peach-jin』は、ビジネスマンを中心とした男性向きに編集をしている。

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