DIARY:夕焼け少年漂流記

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2014.09.24

台湾

 台湾の歴史は明治維新以降の日本の歴史のキーマンであるにも関わらず、あまり取り上げられていないのは不思議なくらいである。鉄砲や宗教の伝来、歴史的事実に関わった島でもあり、琉球王朝との関わりから無論、毛沢東と蒋介石の関係、そして第二次世界大戦におけるジオポリティックス。さらに、今日現在の地政学的意味合いなど、実はハワイなどにのこのこ出掛けるより、日本人はもっと台湾にお金を落とすべきなのである。

 先日お目にかかった劉さんは、台湾のホテル「THE LALU」のオーナー筋である。築地の金田中の裏にセンスのよい仏小料理屋を開いている。彼女から月刊「美楽」の広告の申し込みを頂き、全日空のT氏と年内に青島に行くことになった。
 因に、青島は第二次大戦中、日本人の占領下におかれた海岸の美しい街で、そこに新しいホテルがオープンするという。学生以外に青島に映画の撮影で訪れたことがあって、そこの建物の中に無断で入り込み、逮捕された記憶がある。どうも、青島の裁判所でその日の午後、誰かの処刑が執り行われる予定であったらしい。





2014.09.18

芝大神宮「だらだら祭り」

 新聞やテレビで高齢社会の特集が五月雨に企画されている。国民医療費の増加から老人の孤独死まで様々であるが、最近目につくのがお墓の改装である。  
 日本全国で数百万ともいわれる寺や霊園、個別に管理されている墓の維持や管理ができなくなっているということである。そこで、とくに戦後都市に集中した労働者が出身地やふるさとのお墓参りもできなくなるどころか、放置されてしまい、やがて無縁仏となってしまうのである。
 私たちは、何十億分の1かは知らないが、偶然と奇跡の産物によって、この世に「命」を授かっている。
 下着もなかった時代の先祖は、それこそ気象の変化や地震、様々な病気や戦争などの「死」を避け、命をつなげてきた。よって、簡単にインターネットでお墓参りをするという訳にもいかないのだ。

 私の家は、先祖代々神道である。かといって、神様を信じないわけではないが、神社の祭りとなると少年時代から胸が騒いでしまう。たこ焼きやお好み焼きや金魚すくいもほとんど興味の対象ではなく、鳥居をくぐった瞬間に子供ながらに身がしゃんとなるのが好きだった。

 今年もちょうちんをぶら下げてもらった。





2014.09.12

デザインハブ 第47回企画展「本・ ことば・デザイン」展

 第47回企画展「本・ ことば・デザイン」展
 僕にとっては、すべての存在はメディアである。という考え方が身に付いて離れない。
 以前、コンビニエンスの弁当や食材を、山ほど企画した時代があったが、そのときもコンビニエンスのトイレの壁から床から、天井にはじまり、おしぼり袋や割り箸の裏側などなど・・・ぜひ有効利用しましょうと、提案したことがある。
 この発想は、ある意味病気に近いもので、目を閉じない限り、ほとんどすべてのものはメディアに見える。人間としてのものの見方が変わってきてしまう、言わば”貧乏揺すり”のようである。

 という意味で、最大のメディアは竜安寺の石庭に置いてある石のようなメディアのあり方が、私にとってはメディアの美学の最終系のように考えられるのである。
 
 月刊「美楽」の言わば”世の中の石ころのようなメディア”になればと考えている。





2014.08.20

月刊「美楽」2014-9月号

キャロライン・ケネディ

 キャロライン女史の姿を最初に私たちが見たのは、1963年の彼女の父の告別式の映像で、心を打たれた人も多いと思う。オバマ大統領の対アジア戦略の切り札として、日本大使館に訪れてから、被災地での救援活動から米軍基地の問題まで幅広く主案を発揮している。
 私も彼女の一ファンであるが、それは彼女の政治活動についての関心ではなく、10代の頃、彼女の1枚の絵を買ったことからである。その絵がアメリカに対する向学心に火をつけてくれた感謝の気持ちからである。





2014.08.10

江戸川乱歩と金魚

 アートアクアリウム2014 ―江戸・金魚の涼―が開かれている。
 金魚というと、夏の風物詩でもあったが、最近とんと見かけなくなったのは金魚売りである。
 数年前、大手コンビニエンスチェーン店で、当時としてはかなりメディアが大騒ぎ(生き物を売るということ)したが、やどかりを販売してもらったことがある。弁当を買いに来たお客さんが、何匹かやどかりを買って帰るということが画期的な企画であったが、なにより100%マニュアルされた店頭で、生き物を扱ってもらうということが面白かった。

 江戸川乱歩の鯉をテーマにした映画作品のプロデュースを依頼されている。鯉は、金魚とは違い、ハードボイルドでミステリアスなせいか、小説や映画のテーマになりやすい。一方金魚は、視覚的にも精神的にもきらびやかではあるが、どちらかというと景色の中の花びらのようでもある。よって、このような写真にして美しいものは金魚ということになる。






2014.07.22

月刊「美楽」2014-8月号

 小澤征爾
 
 今月、スイス・ジェネーブで小澤征爾先生の3年ぶりの海外公演が行われた。
 78歳になる先生は、若手音楽家の育成を目的に「小澤征爾音楽塾」を開催し、年に一度お披露目コンサートをしている。カラヤンや、バーンスタインや、それこそ世界の名立たる指揮者と共に、先生のタクトを楽しみにしている人が世界中に何億人いるだろうか。

 一昔前、「サイトウ・キネン・フェスティバル」をお手伝いさせてもらったが、一番印象的だったのはどの演奏家よりも音楽を楽しんでいる先生であった。
「どう動く」。
 動くということは、心の形を表す一番のエネルギー。





2014.07.17

ルネを食べよう!

 ルネのおにぎりやパンを、サークルKサンクスの北海道・東北エリアで発売することになった。
 考えてみれば、あの天才プロレスラー・橋本真也さんのカツ丼弁当から始まって、水戸黄門や、高橋尚子さんなどの所謂、キャラクター弁当はのべ5000万人の方くらいに食べて頂いたであろうか。

 ルネというキャラクターは、戦後の日本を代表するイラストレーター内藤ルネ氏の手によるものである。黒柳徹子さんや藤原紀香さんのファッションのイメージ作りは、このルネが原点になっていると言われている。
 時代は繰り返されるというが、そういえば街角を歩く女性の中にも、ルネ風のヘアスタイルやファッションの人が増えているように感じる。それは、懐かしき日本への憧れではなく、新しいファッションとして、取り入れているところが少し残念ではあるが。





2014.07.15

金粉ののった梅

 梅干しほど知名度の高い食品はない。
 しかも、薬効もあるし、よくよくそれを見つめると美しい。

 友人から紹介されたぷらむ工房の『ダイヤモンド梅』を頂いた。
 今まで食べたどんな梅干しとも違い、果実を連想させる甘味と、口の中で溶解する瞬間の贅沢な味わいは上等な生クリームのようにも思える。

 月刊「美楽」で日本を象徴するような食べ物を紹介していこうと、この秋から別冊とサイトを制作しようと思っている。





2014.06.25

きみさらすカントリークラブ 6番ホール161ヤード

 カップの中から長い柄の攩網(たもあみ)がでてきて、7番アイアンで高いドローボールが、グリーンに落ちた瞬間、白い球を救い上げるとそれを拾い上げて、地球の中に引きずり込んだ。
 
 因に、パー5を一打で入れることを「コンドル」と言うらしい。
 




2014.06.20

PeachingとPeach-jinを併せてNew Peaching

 ピーチアビエーションの井上社長と、野村さんの希望と理念を足して2で割らないで、3にした・・・といった感じだろうか。
 それに、見たことのない広報誌の感覚を取り入れて、さらに、読者のみなさんが新鮮な感動を覚えていただける・・・・・『Peaching』7月号創刊。

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