DIARY:夕焼け少年漂流記
2012.03.19
遠ざかる日本(ふるさと)の歌 by MacGregor Spirit 1897のライブが盛況のうちに終了。
やはり、上田さんの声は、CDでは、比較にならない位”現場快楽主義”なのだ。
キャリアの凄さでもあるが、技術的な、本能的なのはマイクとの距離感造り方である。あおの振り絞るような声帯を収縮させながら、声の幅や、太さや、高さにあわせて、ほんの数センチ、数ミリの単位で、マイクをあわせるのには、驚ろいてしまう。自分の声を、美しく届かせるコツを、知っている。
ある種、上田さんと湧き合いあい、製作してきた曲目だけに、”生の伝言”がどれ位のメッセージ力で、会場をひきつけるかは、胸がしまるほど気になった。苦労と、プロ、熟練者、キャリアー、いろいろ”ねんき”を保険にしても、日本の童謡が、場合によっては、時代遅れかもしれないし、時代はづしカモシレナイし、地震にヒントを得た、僕の思い上がりかもしれないかと、心配で、会場のお客様の表情を考えると、息苦しかった。
帰りの受付で、涙ぐんだ女性が、CDを購入してくれた。
スポンサーのマグレガーの女子社員であった。
「いいコンサートでしたね」と言われたので、
「お客様が良かったんですよ」と、答えた。
これは、事実である。
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