DIARY:夕焼け少年漂流記

 

2014.04.18

新人女子プロゴルファーの倉田珠里亜さん

 倉田珠里亜さんは、果たして強いのだろうか?
 
 ゴルフ・トーナメントプロデューサーの戸張捷さんから彼女を紹介してもらったとき、その疑問はほどなく解消した。
 日本でゴルフをプレーする女性の数は、約40万人程度と言われているが、その中でいわゆる女子プロとして、ゴルフを職業とする女性は約1000人。メディアに登場し、話題にのる女子プロは、戦後70年を数えたとしても、おそらく30人から40人に満たない。全米女子オープンを制した樋口久子さんや、世界の賞金王に輝いた岡本綾子さんをはじめ、一流のプロには最小公約数的な必要条件がある。それは、ゴルフ以外見えなくなるという集中力というよりは、必要のないありとあらゆるものを排除する能力と、人生に対するある意味でのふてぶてしさが大切なのだ。
 今、話題に上っている宮里選手や横峯選手・・・が“女子プロの伝説”というトロフィーに名前を刻むかどうかは、別として、記憶に残る選手になるには、まだまだ努力が足りないような気がする。

 男子プロも女子プロもトーナメントの賞金で生活していけるのは、ごく僅か20名程度であろう。試合にでると、宿泊費も交通費もキャディへの手当も、さらには、トーナメントへの参加料金、無論、道具費など、年間経費が2000万円程度かかるため、プロにはどうしてもスポンサーが必要なのである。もちろんスポンサーはお金を出して口を出さないのが好ましい。さらには、その選手の成長を長い間見守る器量も必要である。
 カーコンの林さんは、倉田珠里亜選手にとってもっとも相応しいスポンサーではないかと思う。近い将来、カーコンの店頭で、倉田珠里亜選手の「祝・初優勝」というのぼりが、はためく日がくることを願っている。