DIARY:夕焼け少年漂流記

 

2013.10.24

第36号 「美楽」飛脚くん15歳 高校1年

 「美楽」飛脚くん15歳 高校1年。
 日本の将来は、決して明るくもないし、恵まれてもいないし、そんなことはもうすべての国民は承知の上だと思う。
 がしかし、次世代を背負って走る人材も少なくはない。この飛脚くんは、今様に言う建築とデザインを勉強している少年である。好きなものは、寿司のつぶ貝。台風27号の激しい雨のなか、月刊「美楽」のスポンサー見本誌を彼の足で運んでもらうことにした。

 何でもかんでも、早ければ良いというものでもないし、軽ければ伝わるというものでもない。日本という国は、軽くて早いものを追い求めすぎたのではないか。不動産の契約書や、株券や、紙幣や、ただでさえ薄っぺらなものが、さらに、数字となって舞い戻り、国民はただ茫然とその喧噪を眺めているだけである。

 ちなみに、毎月20日に飛脚くんは、東京の街を走る!