DIARY:夕焼け少年漂流記

 

2013.09.03

第28号 上田正樹「美楽」実演会

 上田正樹さんの実演会(いわゆる、ライブコンサート)は、美楽の6回目の実演会となる。
 上田さんの声ほど、生で聞いてもらいたい歌手はいない。涙がとけ込んだようなかすれた声。その場の情感に合わせて歌い回すメロディ。言って見れば、同じ歌など二度と聞けない上田さんの実演である。
 今回は、現在二人で制作している「壊れゆく日本の歌たちへ」というアルバムの中から、永六輔さんの「遠くへ行きたい」をはじめ、昭和30年代に流行したまだ日本語や詩や言葉がきちんと使われていた時代の歌を歌ってもらう。

 上田さんには、月刊「美楽」に毎月執筆して頂いており、このコンサートではその原稿を1冊にまとめたものを「蒼心情歌」をご来場の皆様にお土産にして頂こうと思っている。
 「蒼心情歌」には、上田さんがなぜ歌を歌うのか、また、歌いたい歌は何なのか、そんなことが書いてあり、普段滅多に自分のことを話さない上田さんの気持ちのあり方がよく書いてある。