DIARY:夕焼け少年漂流記

 

2012.08.08

第30号 新橋あたりの客引き中国人に、看板で・・・

 新橋あたりの客引き中国人に、看板が立てられている。
 何が書いてあるかというと、どうもこの辺りで客に声をかけて商売をしてはいけない・・・と書いてあるらしい。
 つまり、ポン引き中止の看板である。日本の飲食を含めた娯楽産業の年間消費額は、10兆円とも20兆円とも言われ、特に売春や賭博に関しては現金で取引されるため、正確な数字は定かではない。
 3千円で飲み放題と言われ、アンダーグラウンドな飲み屋に連れて行かれ、30万円を請求され、泣く泣くカードで払ったなどといういわば、犯罪に巻き込まれた人もボチボチ出現している。

 BOPという言葉は、ピラミッドの底・・・という世界経済の所得の構造でもあるが、つまり、ピラミッドの底にあたる年収3万円以内の人口層が、約20億人を締めている。
 新橋の美しい外国人女性に声をかけられ、数千円から数万円の酒を飲み、中には酔った勢いで「※※※」。深夜の春を買う日本人に対しても警告を促さなければこのような看板は、今後増える一方になるだろう。それどころか、やがて北京や上海やアジアのあちらこちらの繁華街で、日本語で書かれたポン引き中止の看板が乱立する時代が来る。