DIARY:夕焼け少年漂流記

 

2012.02.15

第8号 東京電力の不透明

 東京電力の不透明は、「犯罪」である。というより、国民を無視して延々と垂れ流れている放射能そのものが、この組織である。政府との情報が公開されないことも、仮にも今日の被災規模が推定できないことも、将来の被害拡大が推測できないことも、停止した施設の再開までの手順も、我々消費者が被る電気代の中身も、・・・・・全てが不透明である。しかも、明らかに確信犯的に、東電の利害を守りながら、また、その輪の中で利権を保持している悪党も、”いまだに、此処の利益を優先して不透明にしている”。

 冷たい雨に晒されて、霞ヶ関の交差点に、テントのような小屋立てて、抗議を行っている人々がいる。霞ヶ関の官僚たちが、見てみぬ振りをしながら
一杯やりに、其処を通り過ぎる。
 
 何かが、根底的に壊れ始め、やがて滝のようにこの国を海の底に沈めようとしている。
 放射能をたっぷり染み込んだ流木に、つかまろうとしているのは、消費者である。
 いやいや、我々も、ふしだらに沈黙をしている限り、ただの古ぼけた流木に、留まるのだ。