DIARY:夕焼け少年漂流記

 

2010.12.25

第53号 クリスマスにケーキより建国記念日にお握りを

 クリスマスにケーキより建国記念日にお握りを食べましょう。
東京タワーの周辺が、車と人並みのの混雑で、賑わっている。ついに、パトカーが道案内や、道路の整理を始めた。おやおや、青森ナンバー、島根ナンバー、北九州からも・・・・。若い二人は、何かと材料を探しては、”盛り上がりたい”。材料を提供するのはテレビや雑誌だ。しかし決して、材料の意味や、材料が放つ社会悪は語らない。

 さだまさしさんが、ニホンジンは生まれたときにお宮参り、進学進学でクリスチャン、大学の合格祈願は神社、やがて、結婚式は神前から教会へ。挙句の果ては葬式は、仏様。多神教と言うより、節操が無い。と笑っていた。

 静かになった夜更けに、近所の神社を通りかかると、誰もいない神社は正月の準備に入っていた。鳥居の向こうに、ハートマークにデコレーションされた東京タワーが、光っていた。
 このコントラストに、現在の日本の不気味さがある。力の出しどころさえ
見当たらないニホンジンが、夜な夜な享楽を求めて彷徨っている。

 携帯電話に代表される人工の明るさの影で、”何もかもが見えなくなった”のは・・・・・この10年の事。

 ここから10年は、日本の事を、考えよう!