DIARY:夕焼け少年漂流記

 

2009.05.05

第14号 リクルートの同級生の徳永プロ(ゴルフ)

 徳永雅弘君は、いつも笑顔の勝負男だ。が、そんな風に見えないところに
強み有り。
 ゴルフのシニア・プロと言うのは、誰かお抱えスポンサーがいて、本業は、練習場のレッスンプロだったり、企業と顧問契約を結んでいるケースが多い。しかし、徳永君は、本当のサラリーマンだった。9時から夜遅くまで、会社に勤めながら”腕を磨いた”生粋の会社員選手なのだ。これは、どんなスポーツでも、奇跡に近い事。
 数年前は、全米シニアという名門のトーナメントにまで、出場を果たした。

 小柄で、飄々と、球を打つ。飛距離は、ゆうに280ヤード。変わったことにヤーデージ(グリーンまでの距離標)は、使わない。日焼けした顔で、感覚的に、情熱的に、動物的に、ゴルフする。

 最近、お互いに高齢化してきたせいもあり、会うたびに、体のあちこちが痛い、目が薄い、筋肉が・・・などと笑いながらのゴルフ談義。

 僕は、徳永君のスコアより、坦坦とした思い切りのいい生き方に、ある憧れがある。

 つまり、ミスショットは、決して、後悔してはならないのが、ゴルフ、人生もきっとそうなのである。