DIARY:夕焼け少年漂流記

 

2007.12.03

第14号 東京プリンス「清水」の鍋焼きうどん

 日本の「食」が狂っていると、連日のようにマスコミが取り上げている。しかし、皆さんも私と同じようにきっとこう感じている。
「そんなの昔からあったんじゃない・・・・・」


 この一年、食べ物をうまいか、まずいかという尺度で食べたことがない。
というのは、治療中のインプラントとインプラントの間の歯が、48時間周期で”ぐらぐら”し、砂丘にたった古い電信柱のような状態なのだ。
お客さんの好みで接待中、歯と歯茎の間から、焼肉のたれが入り込んだ。一瞬、全身に電気が走りつま先が痙攣した。僕は、じっと堪えていたが、やはり洗面所で涙を流した。

 冬になって、ゴルフをしていると今度はこの隙間に北風が入り込んで、アプローチをトップした。


 この一週間、なんと4日間連続で昼ご飯は東京プリンス「清水」の鍋焼きうどんにしている。このうどんなら噛めるし、飲める。何故か汁が歯の隙間に入ってもそんなには痛くない。

 僕にとっての”食の安全”の基準は、安心して”飲めるか””噛めるか”がポイントなのである。