DIARY:夕焼け少年漂流記

 

2006.04.23

第19号「早川の漁港」

 昨夜から友人の東氏(あずま)の経営する「湯楽」(温泉旅館)に滞在している。今朝は早起きをして、車で5,6分のところにある早川の漁港を訪ねてみた。    
先ほどまで漁に出て仕事を終えたばかりの漁船から、新鮮な魚の匂いや、まだ熱を持った重油の匂いが溢れ、海から岸壁に続く階段には、たくさんの鱗が朝の太陽を受けてあるものは青く、あるものは虹色に放射している。

魚をおろす漁師たちの日焼けした筋肉の残影があちこちで声を上げている。

今年の春も世界的な異常気象のために海水の温度が上がり、本来獲れるはずの旬の魚が見当たらない。加えて、ベネズエラの強気と中近東の混沌で、原油価格が高騰しているため、漁に出ない船も出始めている。
私は寿司が好きである。とりわけ光物が大好きで、鯵、鯖、鰯の3種類が寿司屋のショーケースから、どれか1種類でも欠けると寂しくなる。
先週も銀座の寿司屋で、鯖ばかり1時間に渡り食べ続けた。今晩は、小田原駅前の友人が経営する「みどり寿司」に顔を出し、鰯と鯵を交互に食そうと思う。