DIARY:夕焼け少年漂流記

 

2005.11.05

第13号「中内さんは、永遠の教科書」

中内会長のご葬儀は神戸の流通科学大学で、しめやかに、しめやかに・・・・・・・


僕の人生で、会長という役職名がピッタリ似合うのは、ダイエー・グループ創業者の中内功さん一人であろう。大きな鼻で繊細に人を読み、カスタマーの中を早足で歩くまさに巨像であった。

日刊ゲンダイの川鍋代表のご紹介で初めてお目にかかったのは、1992年の春。
芝公園にあったダイエー本社の会長室で、インスタント・コーヒーを紙コップで頂いて以来、福岡、沖縄、上海、アメリカと視察兼ストレス解消(今思えば)の旅に付き添わせて頂いた。
 10数年、ずぅぅぅぅぅ・・・ぅぅぅっと”人生の先を走り続けた先生”の背後で、”この偉大な事業家”を恋人のように慕い続けてきた。


「東さんは、いつも元気やねぇ」
お目にかかるときの第一声はいつもこうだった。
その言葉で僕は、もっと元気になった。

「功会長との仕事はやがて思い出に変わり、今日も、いつでも紐解ける僕の大切な教科書になっている」