DIARY:夕焼け少年漂流記

 

2003.07.16

7月16日(水)サンマーク出版の青木さんとこの秋発売の書籍の打ち合わせ(写真参照)。

 このホーム・ページの「夕焼け小学校校訓」のページをコピーして持ち歩いてくれている方々がそこそこいると言う話に勇気づけられて、それならば、恥ずかしながら思い切って簡単な書籍にしようと思っている。


 3年ほど前にも、友人の世話になって父の本をプロデュースした。肝付高夫というペンネームでエッセイをまとめた「それぞれの物差し」というその本は、思いのほかたくさんの読者の方から高い評価を頂いた。
 しかし、父の本音はやはり文学作品を出来るだけたくさんの方に読んで頂く事であり、小説家としての社会的評価を期待しているのであろうが。


 さて最近の本屋さんの店頭は、人生や恋愛や食事、旅行のノウハウ本のオンパレード、それにタレント本、エッセイとまるで数分で読み飛ばす雑誌の企画ページのような書籍ばかりが目立つ。“活字離れ”の時代と言われはや30年。


 この国の人材や文化やモラールの底辺を造ってきた書籍は、今や完全にテレビとゲームという新種の雑草に敗北を喫した。さらに、悪いことにこの強力な映像とアミューズメントの群れは、“インドアー・娯楽”として人間の運動能力を劣化させ、特にそれは無防備で影響を受けやすい子供たちのライフスタイルまで変えてしまった感がある。


 ・・・・・となると、話は戻るが、やはり救いはノウハウ本と質の高い映像を最後の砦にして、しばし防御を固めるしかないのだろうか?