DIARY:夕焼け少年漂流記

 

2003.03.19

3月19日(水)昼食にホテルで天婦羅を食べることになったが、館内のレストランは全て禁煙。個室を予約してゆっくり食べようということになった。(写真参照)

 春の始まりは野菜が甘い。涌きたての風呂の湯のように澄んだ油を見ていると唾液が零れる。アスパラ、葱、茄子、などは大根おろしたっぷりの天汁で、伊勢海老や、雲丹、穴子、白魚は衣の先に3グラム程度の塩をつける。帆立には不思議とカレー粉がピッタリ馴染む。

 そんな訳でカロリー・オーバーのたっぷりの過食。部屋に戻ってしばらくの間、ズボンのベルトを緩めてぐったりしていた。

 窓からまだ冷たさの残る3月の風を入れて、ベッドに横になっていると、睡眠不足のせいかうつらうつらし始めて、気が付くと3時近くになっていた。


 そう言えば、17日の昼食も、食べ過ぎた。S社のバイヤーさんのプロモーション会議に4月から売り出す商品のお披露目と商品説明を兼ねてボブ・サップ氏が招聘された。


 舞台上で細かな仕掛けがあるために、昼食前に集合。控え室での事前の打ち合わせに用意されたイタリア料理が美味しかった。気が着くと、身長2m、体重170Kのボブ氏より食べてしまった。ボブ氏はきちんと野菜と肉のバランスを考えながら食べている様子だったが、僕はパンにバターをたっぷり塗っただけでは満足できず、ジャムをさらに上塗りし、さらに炭水化物系のパスタまでお変わりしている。


 何かの反動かも知れないが、とにかく食欲優先で胃袋を始めとした臓器の健康を考えようという意思がまったく働かない。おまけにボブ氏の為にせっかく室内禁煙にしてあるのに、トイレに続く廊下の裏に灰皿を見つけ、食後のタバコをあっという間に2,3本吸い込んでしまった。


 4月が近づいて桜の季節になってから、凄く腹が減る。少年時代のように目につく物、手に届くものは、タバコと食器以外、何でも際限なく口に入れてしまう。特に事務所にしているホテルのレストランでのブッフェ形式の食事を取ると、食後にはゆうに1、5`は増えている。おまけに、1日中何か飲み物を飲んでいるため、あの恐るべき80`のラインにどんどん近づいている。

 年頭に今年は72`を目標にしようと思ったのに。最初の仕事が、“フーズ・プロデュース”だから仕方がないよね・・・・・・・?ボブ?