DIARY:夕焼け少年漂流記

 

2001.03.16

あっという間に、春欄間。

あっという間に、春欄間。東京プリンスから増正寺に繋がる側道のトウキョウハザクラを筆頭に、2週間後に境内の空の上を覆うソメイヨシノまで僕の一番ドキドキする瞬間がやってきた。冬をやっとの体力で乗り越えてきた老人たちが、この時期ゆっくりこの場所で花見をし、生をかみ締める。

コスモスライフの入村社長(さん)に久し振りに会った。リクルートの時代からそのジェントルで、クールなキャラは尊敬していたが、4年ぶりに目の前で穏やかに金子君の”Gの会社案内”に耳を傾けるその姿が懐かしかった。「東・・・、まっとうにやれよ・・・・。」帰り際にオフイスの奥から僕に叫んでくれたのが有り難い。・・・・まっとうとは、きっと飲みすぎるな・・・という事じゃないだろうなぁ・・・・。もっと、僕に対する経営的な注文かしら・・・。

アミューズ・ピクチャーの宮下社長と、第一パンの柳井常務と打ち合わせ。映画は金融業である。との宮下さんの話にアメリカの映画娯楽ビジネスと我が国の映画市場とのスケールの違いを感じ、また台本一つで投資する”感・勘”の勝負に”コンテンツ・ビジネスの本質を垣間見た。

アントニオ猪木さんからお誘いのTEL.アメリカから帰国されると必ずワインをやる。朝まで。カストロ首相直伝の葉巻の香りに、南米育ちの”永遠少年”は静かにゆっくり夢を語る。僕は、その圧倒的な包容力と男らしさに”自分の幼さ”を痛感している。